六本木ヒルズコミュニティのマーケティング研究会潜入レポート
〜2時間で弁護士になりきってみよう!
日付:2019/3/29〜

日常生活で弁護士に気軽に根掘り葉堀り聞ける機会はなかなかない。
離婚問題や悪い口コミ削除、借金などなど。何か相談しようものなら、お金がかかるし、弁護士に相談する内容って気が重い。
そんな中、マーケティング研究会で「2時間で弁護士になりきってみよう!」という弁護士がテーマのセミナーが開催されるということで潜入してみました!

講師は、六本木ヒルズライブラリー会員の弁護士「塩飽 紘章先生」でした!

気さくで早口で参加者の要望にも素早く答える素敵な先生でした!
早速、セミナーの内容を振り返っていきましょう。悪い口コミって消せるの?!ネットの勢力が増している現代で増加している、ネットの口コミ・書き込み問題。「悪い口コミは必ず消えるとは限らない」と塩飽先生。

口コミを消したい時の方法は主に二つ。

方法①
自分たちで連絡し、口コミサイトの任意で消してもらう
口コミサイトに自分で連絡をするor弁護士が書面を送ることで、先方の任意で消してもらう。

方法②
仮処分手続きをする
この二つの方法で、悪い口コミが必ず消えるとは限らない。
口コミはそもそも個人の評価、意見・考えであり人に否定される理由はないという「表現の自由」という考え方が日本にはあり、口コミを消したいと思っても消えないことが多いという。そんな中でも、必ず消すことができる口コミもあるという。


【必ず消せる口コミ/書き込み】
①犯罪者呼ばわりしている
〇〇が窃盗や殺人を犯したなどの口コミ/書き込みはその人の人生に大きく関わってくる。

②住所/電話番号などその人だと分かる個人情報
名前だけだと、同じ名前の人が存在するので中々消せないが、住所や電話番号などその人しか知らない情報は消せる。(LINEアカウントは消すことが難しい。)

離婚は簡単にはできない?!
離婚が簡単にできると思われている世の中ですが、「離婚は簡単にできません」と塩飽先生。
結婚は二人の合意のもと契りを交わしますが、離婚も同じ。二人の合意があってはじめて離婚が成立します。相手が「離婚したくない」と主張していては絶望的に離婚できないのです。
例外ではありますが、裁判で無理やり離婚する手段もあるという。

離婚できる理由は決まっているそうで、よくあるのが下記二つ。

離婚できる原因
①不貞行為:浮気、暴力など。
②その他婚姻を継続し難い事由(曖昧な表現ですが条文にはこう書かれている)

3〜5年の別居
(3年未満の別居は離婚できる根拠にはならないので、時間と戦う必要があります。)

離婚したい理由でよくある「性格の不一致」(気が合わない、一緒にいてむかつく、1年以上肉体関係がない等)による離婚は絶対にできない!
それくらい、離婚するのは難しい。結婚する時はちゃんと考えてから結婚してください(笑)
と塩飽先生は力説していました。
離婚について考えさせられた時間でした。

弁護士しかできない調査方法がある?!
「弁護士ってなんでも知ってるんですよ」と塩飽先生。
一般の方は電話番号がわからくて連絡が取れなかったり、電話かけても全く連絡が繋がらなくて困るという事態が発生することがあるが、弁護士は弁護士にしかできない調査方法があるという。

調査方法①
弁護士会照会制度(詳しくはこちら)
弁護士であれば「弁護士会照会制度」を利用して、電話番号が分かれば住所を特定することができる。弁護士会を通じてキャリア(Softbank,au,docomo等)から連絡先情報を提供してもらうことができる。
この制度によって病院の診断書なども取得できるという。
調査に必要な情報は基本的には収集することができる制度。

調査方法②
職務上請求
住民票・戸籍を取得することが可能。
調査のために、弁護士は様々な個人情報を収集することが可能なことが分かりました。本当に困ったことがあったら、弁護士である塩飽先生に相談しようと思いました!

そして、最後にワークショップ!

弁護士になりきってみよう!!
今回のテーマである弁護士になりきってみよう!
二つの事例をもとにその場で弁護士を体験しました。

【事例①】 お金を貸したのに返してくれない

依頼者が友人に50万円貸したのに返してくれない、電話をかけても全く繋がらない、依頼者はめちゃくちゃお金に困っているという状況。解決方法は10万円の書面交渉or30万円の訴訟。弁護士のあなたなら、依頼者から何を聞き、依頼者にどう提案・アドバイスしますか。

グループに分かれてワークショップ&代表者発表

【この事例でのポイント】
・必ず50万円返ってくるとは限らないが、弁護士として2つの解決方法があり費用、時間の説明をした上で依頼者に何を選択させるのか、依頼者の状況を確認し、依頼者に寄り添い、ゴールとする結果を想定しながらストーリーを描く。
・正解は一つではない、正解も不正解もない。依頼者の幸せを考える。

【弁護士とは】
相手から必要な情報を聞き出し、法的な知識を元に解決策を提示し、依頼を受ける。
依頼者に信頼してもらわなければ依頼を受けることはできない。そのために依頼者の幸せの最大化を考える。

【事例②】離婚したい

上記プロフィールの男性が離婚したいと相談してきた。解決方法としては、すぐに奥さんに200万円を支払って自由になる(お金で解決する)or月々の婚姻費用5万円を支払いながら3年間別居で耐え抜き離婚(総費用180万円)(婚姻を継続し難い事由をつくる)の二択の場合、自分だったら依頼者にどう提案・アドバイスしますか?

事例①
と同様、グループでの相談タイムの後、依頼者役を塩飽先生が行い、3名の方に弁護士になりきってもらいました!

弁護士① 解決方法の選択を最後まで依頼者に委ねるタイプ

弁護士② 相手に質問を多く投げかけ対話形式で提案するタイプ

弁護士③ 自分が考える提案を論理的に依頼者へ語りかけるタイプ

3名とも違うアプローチ方法で、参加者を弁護士ドラマの世界に引き込むようなドラマチックな発表をしてくれました。見ていてとても面白かったです!

最後に自分だったらどの弁護士に依頼するか?批評タイムを行いました。

それぞれのアプローチ方法が正解で、依頼者によって提案方法が違うことが実際に弁護士になりきってみるワークショップを行うことで分かりました。

どの事例も、正解は一つだけではない。10人の弁護士がいたら、10通りの解決方法がある。実際の現場ではより生々しい辛い話もあるのかもしれませんが、弁護士は法律という知識を元に依頼者の幸せを最大化できる方法を考える素敵な職業だと思いました。

相手に寄り添い、相手・他者の幸せを考えるのは、弁護士だけではなく、日々多くの人が日常生活や仕事で行なっていることです。相手への働きかけの仕方など、多くのことを学べた機会でした。

塩飽先生、参加者の皆様、有意義な時間をありがとうございました!

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アカデミーヒルズで月一回開催される、会員限定のマーケティング研究会。
マーケティング研究会では講師と生徒という一方的に教わる関係性ではなく、みんなが先生、みんなが生徒というフラットなコミュニティを目指しているという。そして参加されているみんながふれ合える場となっている。

次回は今回のマーケティング研究会に参加されていた、
歯科技工士の曽野貴之さんが歯のマーケティングを教えてくれるという。

日常生活では出会うことの少ない、歯科技工士さんからお話を聞ける機会。
歯とマーケティングがどう結びつくのか。
次回も楽しみです!

次回のマーケティング研究会
日時:4月25日(木) 19:15〜21:15
会場:アカデミーヒルズ

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